台湾旅行とTOCFLの話
この記事は サステナブルなぴょこりんクラスタ Advent Calendar 2023 の為に書いたものです。
はじめに
前回 沖縄旅行の話をしたばっかりですが、
今回も旅行と資格試験の話なんだすまない。
ま、旅行にしたって資格試験にしたって、
一つやった程度ではちゃんと取り組んだとは言い切れませんからね。
前回書いた通り、
今年は興味のあるお勉強をしてみよう+去年SFC修行した分を有効活用していきましょうがテーマ
ということで、台湾に旅行した周辺の話をしたいと思います。
僕と台湾
なんやかんやご縁があって、実は過去に台湾には3回ほど行ったことがありました。
2回ほどは学会周りとかだったので、ちゃんとして旅行で行ったのは1回なんですけども。
ちょうど旅行に行ったのが新型コロナが流行する少し前で、
また行きたいなぁと思っている所を新型コロナにブロックされ続けたので、
そろそろ旅行もしたいよねと思うにあたり、気軽に思いつく行先でした。
距離的にも時間的にもお手頃ですしね。
ふんわり始めた中国語のお勉強
四回目の台湾ともなると、ただ台北に行って夜市を回って…
みたいな定番どころに行き満足するだけじゃなく、
少しチャレンジじみたこともしたくなってくるところです。
じゃあ…台湾中国語の勉強でもするか。と、思いました。
もともと僕は言語の勉強が割と好きな方で、
大学時代に第三外国語として半年~1年ほど中国語の授業を取ったことがあります。*1
一~十の発音とか、我是日本人*2くらいは言えるベースラインがある、くらいの感じ。
なので、今回はそこからもう少しだけ踏み込んで、
お買い物に使えるフレーズをいってみて伝わったりとか、
ちょっと小耳にはさんだ・目にした言葉がわかる、みたいな体験をしたい、というのがモチベでした。
台湾旅行前の勉強
とりあえず文法系一冊、単語系一冊を買いました。
良し悪しは正直わからないです。台湾中国語の本ってだけで貴重ですしね。
僕は「言語は単語を覚えてなんぼよ」と思ってるタイプなので、
文法系の本は前半2/3を流し見してくらいでちゃんとは勉強せず、単語をひたすら覚えることに集中した気がします。
そもそも、正しい文章の理解ができるほどのスピーキング・リスニング力を求てるわけでもなく、
単語の知識詰め込んで「この単語知ってる!」をするのがメインでもありますからね。
というわけで、半年たった今ではもう忘れてる…程度の薄い記憶ではあるものの、
とりあえず1000単語くらい記憶にぶちこんで台湾に行ってきました。
台湾でいったとことか写真とか
めちゃくちゃ予定を決めていたわけではなかったですが、割と自由気ままに行きたいとこ行ってました。
足湯・角質取りのお店に行ってみたらすごい足が楽になったし結構悩みだった足のカサカサが消えたとか。
事前に youtube で見て気になってたお店で耳掃除してみたらこれもまたすごいすっきりした、とか。
結構奥まった所にある温泉に行ってみたりとか。
SFC修行の成果を生かして帰り際のラウンジで小籠包ビール祭りをやったりとか。
自由度の高い一人旅だったので、めちゃくちゃやりたい放題やってました。
勉強の成果と感想
まぁ1000語覚えただけで目覚ましく中国語がわかるような訳は当然ないわけですが。
ほんの少しではあっても単語がわかったり、読めるようになるのは楽しかったです。
具体的な例で挙げると、
周囲の会話で出てきた左邊(ゾウビェン、意味は左側) が聞き取れたり、
ホテルのエレベーターに乗った時に清掃のお姉さんに言われた早上好(ザオシャンハオ、意味はおはよう)がわかったり、
会計の時の数字の呼び方(例えばリャンバイウー=兩百五=250、みたいな)に気づけたり、
菜單がメニューの意味だったなぁ…とみてわかったり。
昼ごはん食べるためにお店の前で並んでた時に聞かれた「イーウェイ?」が「一位(日本語では一人)」とわかって「イーウェイ」って返せたりもしました。
完璧ではなくとも、こういった「これ進研ゼミでやったやつだ!」みたいな快感が得られるのは楽しくていいですね。
ちなみに単語帳には載ってないんですが、
必要性に駆られてググって覚えた最重要フレーズは「聽不懂(ティンブードン)」でした。
意味としては「聞いてもわからないよ」です。
こちらが中国語を使いだすと向こうも中国語で話しかけてくるので、
簡単なフレーズだけいって返事がわからんかったら「聽不懂、我是日本人」っていっとけば大体何とかなります*3。
あとは指さしと一緒に「這個(ジューグ、英語でいう所の this one)」って言っとけば割と何か一つ買うくらいは割といけます。
まぁ、こういうチャレンジができるのも、割と英語か日本語どっちか使えばたいてい何とかなる安心感もあるからですが。
そういう安心感があるのも台湾のいいとこだなぁ、と思います。
日本語も英語も伝わらないけれど、
スマホでgoogle 翻訳使いながらうまい具合にコミュニケーション取ってくれたおばちゃんに助けられたりもしました。
便利な世の中ですね。
台湾旅行を終えて、TOCFL受験へ
というわけで旅行から帰って、台湾中国語の勉強はひと段落…としてもよかったのですが。
楽しかったのでしまたそのうちまた行きそうだなーという直感もあるし、
そこそこ勉強してよかったな、という思いがあったため、
もう少しだけ台湾中国語とむきあいたいな、と思ったんですよね。
せっかく勉強したのだし、何かしら試験で儲けてみるか…と思い、調べてみたところ、
TOCFLという台湾中国版TOEFLみたいな試験があることがわかりました。というか単語帳の後ろとかに色々書いてあった。
TOCFL はBandA~Cの三種類の試験があり、
BandA では成績に応じて (不合格 or) Level 1(入門級), Level2(基礎級)
BandB では成績に応じて (不合格 or) Level 3(進階級), Level4(高階級)
BandC では成績に応じて (不合格 or) Level 5(流利級), Level6(精通級)
という判定が出される(ちなみに判定はリスニング・リーディング・総合、の3つがそれぞれ出る)
というものです。
この6段階の基準は、CEFR (ヨーロッパ言語共通参照枠)って呼ばれる
ヨーロッパでの外国語習得レベルを意識した段階分けだそうです*4。
あまり旅行後に勉強時間が取れるわけでもなさそうだし、とりあえずは BandA をチョイスしました。
TOCFL 受験までの準備
試験の申込とかは以下からできます。
最も、このページは本家へのリンクに加えて申し込み方法ガイドラインみたいなのが掲載されてるだけなんですけど。 でもこういうガイドがあるだけでだいぶ助かります。
勉強は、単語帳を再度確認するのでいいか…と思っていましたが、
飽きてきてしまって割と試験直前まで勉強をさぼるようになったので、別途テキストを購入。
このテキストと、ワークブックと教師用ガイドをかいました。
今リンクを見る感じ、ワークブックと教師用ガイドは入手困難かもしれないですね。
「なんで教師用ガイド?」と思うかもしれませんが、
ワークブックやテキストの練習問題の解答が教師用ガイドにしかないので教師用ガイドの購入は必須です。
また、このテキストは英語のテキストなので中国語を英語で学ぶ気概がそれなりに必要になります。
まぁ、レベルも緩めだしある程度下地があればいけるいける。
とは言いつつ、試験前には、このテキストにある全レッスン15中14くらいまでを一通り勉強したところで力尽きました。
リスニング力を鍛えるためにテキストの文章を音声でききながら聞ける範囲でディクテーションした、
各レッスン割とじっくりやったこともありましたが…
1レッスンあたりダイアログが2つあるので試験前の数週間で取り組むにはだいぶ重めの内容です。
ちなみに、このテキストはシリーズが6まであるため、おそらくこの本のレッスン15までが Level1 相当なのだと思われます。
1000単語覚えたしBandA くらいは楽勝でしょう~という軽い気持ちで手を出してしまいましたが、結構ハードでしたね。
TOCFL 試験と結果
受験当日は割と昔受けた英検と変わらないような印象です。
40人くらい入る教室にぎっしり受験者がいて、マイナーだと思ってはいたものの結構同じような取り組みをしている人がいることに驚きました。
受験者同士顔見知りっぽいグループもいたし、どこかの中国語教室の人が受けてたりもするのかもしれないです。
で、受けてみて、肝心の結果ですが。
リスニングがLevel1、リーディングがLevel2、総合Level2、という結果になりました。
ちなみにリーディング、リスニングそれぞれ80点満点です。
リーディングは八割分かった気でいたのですが、割と満点近くの結果だったのはうれしいことです。
個人的には過去問とか解いた感じリスニングもワンチャン Level2(80点中57点以上)を狙えるかなと思っていたので、
その点だけは力及ばずでやや悔しい。
個人の体感としては、過去問よりもだいぶリスニングは難しくなってた気がしましたし、手応えもなかったのでまぁこの結果も納得感はある。リベンジはしたい。
終わりに
というわけで今回は、台湾観光をきっかけに中国語を勉強したというお話でした。 ゆうてまだ台湾の台北付近しか観光してないので、今後は台南とかさらに色々なところに足を広げてみたいと思います。